2017年2月4日カテゴリー:

個人型確定拠出年金(愛称: iDeCo)

美久:お得な金融商品ないかしら。
卓也:あるけど、中途での換金が難しいんだ。
美久:それは困るわ、でもお得なんでしょ。

公的年金にプラスして給付が受けられる私的年金の一つ、個人型確定拠出年金(愛称: iDeCo)が2017年1月から、20歳以上60歳未満なら基本的に誰でも(自営業者、会社員、公務員、専業主婦)加入できるようになりました。原則60歳に到達した場合、受給できますが、加入期聞が短いときは、支給開始年齢を引き伸ばします。

例えば加入期間が1力月以上2年未満なら65歳、4年以上6年未満なら63歳、8年以上10年未満なら61歳とします。

 

加入者が金融機関を選び、専用口座を開設します(毎月口座管理料などが発生します)。その金融機関の運用商品の中で、加入者自身が運用指図を行います。運用の成果により受給額が変わります。

掛け金の休止・再開は自由ですが、休止中でも口座管理料は発生します。

転職 離職した場合でも、持ち運びができます。また年金という制度上、受給の時まで現金化できないと思ってください。

加入検討のときは、制度のメリット・デメリットをよく確認してください。

毎月5千円からの掛け金は、年末調整や確定申告で所得控除の対象です。もしかしたら、所得税や住民税が安くなる場合があります。

 

加入対象者によって拠出限度額が異なります。

年額で自営業者81万6000円(国民年金基金と限度額の枠を共有)、専業主婦27万6000円、公務員14万4000円、会社員(企業年金有無) 27万6000円までとなっています。
(山梨県FPセンター 井上和仁)